【入門】Go言語とは?特徴・できることを解説!オワコンの噂は本当?

GO言語

Go言語は、サーバーサイド開発やクラウド環境を支えるインフラツールの開発によく使われるプログラミング言語です。

今回はGo言語の基礎知識として、以下の内容を入門者向けに紹介します。

  • Go言語の特徴とメリット
  • Go言語のデメリット
  • Go言語でできること
  • Go言語の将来性
  • Go言語の基本的な書き方

今後GO言語を学びたい方や、GO言語を使った開発を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください!

目次

Go言語とは?

Go言語とは、検索エンジンで有名なGoogle社によって、2009年に開発されたプログラミング言語です。

設計・開発はGoogle社のエンジニアである、ロバート・グリースマ氏、ロブ・パイク氏、ケン・トンプソン氏の3名が中心となって行いました。

一般的に「Go言語(ゴーげんご)」や「Golang(ゴーラング)」と呼ばれますが、正式名称は「Go(ゴー)」です。

ちなみに、Golangという通称は公式サイトのドメインである「golang.org」に由来します。

※本記事では「Go言語」で統一しています。

Go言語が開発されたきっかけは、Google社内での大規模ソフトウェア開発における開発速度や生産性を上げるためです。

Go言語が登場する前は、ソフトウェアやサーバーサイド開発にはC++やJavaなどが使われていましたが、「高速だけど記述が複雑」とか「高性能だけどバグが発生しやすい」といった課題もありました。

そういった課題を解決するため、高速処理とシンプルな記述を両立したGo言語が作られたのです。

2012年にバージョン1.0がリリースされると、DockerやKubernetesといったクラウドネイティブ技術の基盤に採用され、普及が進みました。

また、Go言語はオープンソースのためコミュニティが活発です。

現在もコミュニティ主導で定期的にアップデートされており、世界中の開発者がGo言語の進化に貢献しています。

単語の意味

クラウドネイティブ…最初からクラウドでアプリケーションを実行したり、ソフトウェアを開発したりすることを前提とした考え方

Go言語の特徴とメリット7つ

Go言語の特徴を簡単にまとめると、「シンプルかつ高速処理が可能な言語」と言えるでしょう。

ここからはGo言語の特徴のうち、特にメリットとされる7つを紹介します!

  • シンプルな記述
  • 静的型付け言語
  • 高速なコンパイルと実行速度
  • 並行処理や並列処理が得意
  • 安全性と効率性を両立
  • 標準ライブラリが充実
  • クロスプラットフォームに対応

ひとつずつ見ていきましょう。

1.シンプルな記述

Go言語はC言語の文法を受け継ぎながら、よりシンプルで読みやすいコードに記述できるよう設計されています。

シンプルなぶん、記述のルールが厳密に決められているため、誰が書いても統一された読みやすいコードになるのが特徴です。

これにより、バグや脆弱性を発見しやすくなり、メンテナンス性の向上にもつながります。

加えて、入門者でも学びやすい点もメリットでしょう。

そんなGo言語は複数のエンジニアが関わるチーム開発や引き継ぎにも便利で、大規模な開発に向いています。

2.静的型付け言語

Go言語は静的型付け言語に分類されます。

静的型付け言語とは、コーディング時に変数などの「型」(整数、文字列、配列といったデータの種類)を明示的に指定し、コンパイル時に型の正しさをチェックする言語のこと。

型が明示されていると、どんなデータが扱われているか一目でわかるためコードが読みやすくなります。

また、型チェックがコンパイル時(プログラムが機械語に変換される段階)に行われるため、プログラム実行前に型の不一致などによるエラーやバグを発見しやすいメリットもあります!

このような特性を持つGo言語は、品質や安定性を重視するプロジェクトや、長期運用を前提としたプロジェクトに最適です。

3.高速なコンパイルと実行速度

コンパイル速度と実行速度の両方がスピーディーであることは、Go言語の大きな特徴のひとつです。

コンパイル速度とは、プログラマが書いたソースコードをコンピューターが理解できる機械語(0と1の言葉)に変換する速さのこと。

つまり、プログラム実行前の処理速度とも言えます。

そして、実行速度とはコンパイル済みのプログラムが動作する速さのことです。

Go言語は、ソースコードを一括で機械語に変換してから実行する、コンパイラ言語に分類されます。

インタプリタ言語のように実行時に1行ずつ変換するのではなく、事前に一括で変換しておくため処理がスムーズです。

一般的にコンパイラ言語は実行速度がスピーディーな傾向にありますが、コンパイル速度も高速とは限りません。

コンパイラ言語
に分類される言語
コンパイル速度実行速度
Go言語非常に速い速い
C速い非常に速い
C♯普通速い
C++遅い非常に速い
Rustやや遅い速い
Java普通速い

なお、上記は一般的な傾向を示すものであり、実際の速度は環境やプロジェクトによって異なります。

Go言語の高速なコンパイルと実行は、開発効率を大幅に向上させるでしょう。

特に、大規模システムやスピード重視のプロジェクトに適しています。

4.並行処理や並列処理が得意

Go言語はGoroutineとチャネルを利用することで、簡単に並行処理を実装できます。

Goroutine(ゴルーチン)とは、並行処理を効率的に行うGo独自の軽量な実行単位。
チャネルとは、Goroutine間でデータを安全かつ効率的に受け渡し・同期するための仕組みで、Go言語の並行処理の土台となる要素です。

並行処理とは、1つのCPUが異なる処理をすばやく切り替えながら進める方式のこと。

Webサーバーやリアルタイムデータ処理システムなど、拡張性の高さが求められる開発に適しています。

さらに、Go言語は並列処理も得意です。

並列処理とは、複数のCPUコアやスレッドが同時に複数の処理を行う方式のこと。

並行処理と違い、実際に複数の処理が同時に進むため処理速度の向上が期待できます。

Go言語は状況に応じて並行処理と並列処理を使い分け、マルチコアCPUの性能を最大限に引き出すことが可能です。

単語の意味

マルチコアCPU…複数の処理ユニット(コア)を1つのプロセッサーパッケージ内に搭載したCPU

5.安全性と効率性を両立

Go言語にはガベージコレクションという機能により、効率的にメモリ管理ができます。

ガベージコレクションとは、不要になったメモリを自動的に解放してくれる機能。

プログラムはさまざまな処理を行うために、メモリを一時的に確保する必要があります。

不要となったメモリは手動で解放しなければなりませんが、解放しないとパフォーマンスの低下などにつながる恐れがあるのです。

一方、ガベージコレクションを備えているGo言語なら、プログラマーがメモリの解放をしなくても自動で管理してくれるため、効率的に開発を進められます。

結果として、大規模システムやクラウド環境、マイクロサービスのような長期運用が前提の場面で、安定性と保守性を高める重要な仕組みとして機能するでしょう。

6.標準ライブラリが充実

Go言語には、ネットワーキング、ファイル操作、データベース接続など、多くの機能が標準ライブラリでそろっています。

ライブラリとは、特定の機能を提供する、再利用可能なプログラムの集まりのこと。

Go言語の標準ライブラリを使えば、外部ライブラリに頼らなくても、さまざまな機能や処理を実装できます。

ただし、特定の分野では、PythonやJavaScriptといったほかの成熟したプログラミング言語に比べて、「ライブラリやフレームワークの数が少ない」と感じる開発者もいるようです。

7.クロスプラットフォームに対応

Go言語はクロスプラットフォームに対応しています。

クロスプラットフォームとは、Windows、macOS、Linuxなどの異なるOSで、同じソースコードを動作させることができる性質。

Go言語には、開発環境と異なる環境(OSやアーキテクチャ)向けの実行ファイルを生成できる、クロスコンパイル機能が標準で備わっているため、クロスプラットフォームへの対応を実現しています。

クロスコンパイルによって、コードを一度書けばほかのプラットフォームで実行できる、シングルバイナリを生成できるのです。

シングルバイナリとは、外部のライブラリやランタイムに依存せず、どの環境でもそのまま動作する実行ファイルのこと。

クロスプラットフォームに対応していることで得られるメリットは、コードの共通化です。

コードが共通化すれば、1つのコードで複数のOSに対応できるため、開発工数、人件費、保守費などを削減できます。

また、バグ修正や仕様変更も一括で対応できるので、複数のOSで同時リリースしたいときにもマッチするでしょう。

GO言語のデメリット2つ

GO言語にはさまざまなメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

  • クラスベースの継承がない
  • 例外処理がない

ひとつずつ見ていきましょう。

1.クラスベースの継承がない

Go言語はオブジェクト指向的な書き方ができますが、従来のオブジェクト指向言語にあるようなクラスベースの継承はありません。

オブジェクト指向言語とは、データと処理を「オブジェクト」として扱い、それらを連携させてプログラムを構築する言語のこと。

継承とは、既存のクラス(親クラス)をベースに、新しいクラス(子クラス)を作成する仕組み。

クラスの継承があると、コードの拡張性や再利用性を高めるときに便利です。

Go言語では、継承の代わりに「埋め込み」という仕組みを使います。

そのため、従来のオブジェクト指向言語に慣れている開発者にとっては、コードの再利用や修正の方法が違うため、最初は戸惑うかもしれません。

2.例外処理がない

例外処理とは、実行時にエラー(例外)が発生したときにプログラムを安全に制御するための仕組み。

たとえば、処理を止めたり、エラーメッセージを出したりといった処理のことです。

Go言語には、他の言語で一般的な例外処理の仕組みがありません。

代わりに、「関数からの戻り値としてエラー情報を返し、呼び出し元がそれを明示的に処理する」という考え方で設計されています。

Go言語では複数の戻り値を返すことができるため、その最後の戻り値としてerror型を返してエラーを処理するのが一般的です。

戻り値とは、関数やメソッドが処理を完了したときに、その呼び出し元に返す値(結果)のこと。

error型とは、エラーが発生したかどうかを示すためのもので、開発者はそのエラー内容を確認し、適切に対応することが求められます。

例外処理がないと、エラーを戻り値として明示的に処理する必要があるため、コードが冗長になりがちです。

このように、Go言語はシンプル設計ゆえにコードが長くなりやすく、表現が限られる=柔軟性に欠けると感じられることもあるでしょう。

Go言語とほかの言語の違いは?

Go言語とほかのプログラミング言語と比べると、「シンプル設計を実現すため機能を最小限に抑えている」という違いがあります。

以下の表にほかの言語との違いをまとめたので見ていきましょう。

スクロールできます
比較項目GO言語JavaPythonRustC言語
型静的型付け静的型付け動的型付け静的型付け静的型付け
実行方式コンパイル型JVM(バイトコード)インタプリタ型コンパイル型コンパイル型
コンパイル速度高速中速即時やや遅め高速
実行速度高速中速~高速遅め非常に高速非常に高速
可読性高い(シンプル)中程度(冗長)非常に高い中程度(厳密)低い(複雑)
並行処理得意
(Goroutines)
得意
(スレッド)
弱い
(async)
得意
(安全)
手動
(難易度高)
安全性高い(型安全)高い(JVM)低い(型安全)非常に高い(メモリ安全)低い(メモリ管理)
メリットシンプルで高速
配布が容易
並行処理に強い
豊富なライブラリと実績
大規模開発に強い
読みやすく初心者にも扱いやすい
汎用性が高い
高速かつ安全
低レベル制御も可能
非常に高速
ハードウェアに近い制御ができる
デメリット従来の継承や例外処理なしコードが冗長になりがち実行速度が遅い文法が複雑で学習コストが高いメモリ管理が手動
安全性が低い
主な用途Webサーバー
API
CLIツール
インフラ
業務システム
Webアプリ
Androidアプリ
AI
データ分析
Webアプリ
スクリプト
OS
ゲームエンジン
WebAssembly
インフラ
OS
ドライバ
組み込み
高速演算

Go言語に限らず、どのプログラミング言語も特定の用途で強みを発揮するものであり、万能ではありません。

用途によってはほかの言語が適している場合もあるので、自分が作りたいものとの相性を考えて、より適切な言語を選びましょう。

Go言語でできること

Go言語は特にサーバーサイドやインフラ関連の分野で強みを発揮していますが、実は幅広い分野で使われています。

Go言語でできることは主に以下のとおり。

  • クラウドインフラ開発やCLIツール開発
  • マイクロサービス開発やAPI開発
  • モバイル向けバックエンド開発
  • IoT・組み込みシステム開発

ひとつずつ見ていきましょう。

クラウドインフラ開発やCLIツール開発

Go言語は、クラウドインフラの開発に広く採用されています。

クラウドインフラとは、クラウドを構成するサーバーやネットワーク機器、ストレージといったITリソースの総称。

クラウド上で稼働するすべてのサービスの基盤を指します。

Docker、Kubernetes、Prometheusといった重要なクラウドインフラツールもGo言語で実装されました。

そして、Go言語はクラウドインフラを操作、管理、自動化するCLIツールの開発にも対応しています。

CLI(Command Line Interface)とは、インターフェースの一種で、黒い画面(ターミナル)にコマンドを入力して操作するツールのこと。

マウスではなくキーボードで命令を打ち、コンピューターやソフトウェア、アプリケーションを動作させるために利用されます。

単語の意味

Docker(ドッカー)・・・コンテナと呼ばれる軽量な仮想環境で、アプリケーションを隔離して実行するプラットフォーム。Dockerの効率的な動作やスケーラビリティは、Go言語の並行処理能力に支えられている。

Kubernetes(クバネティス)・・・コンテナの運用管理と自動化を行うためのツール。クラウドネイティブなオーケストレーションを実現するためにGo言語で開発されている。

Prometheus(プロメテウス)・・・サーバーやアプリの状態を監視するためのツール。大規模かつリアルタイムなデータ処理を必要とするためGo言語で作られている。

マイクロサービス開発やAPI開発

Go言語の活用事例として最も多く挙げられるのはWebサービスの設計・開発ですが、中でも特にマイクロサービスやAPIの開発に採用されています。

マイクロサービスとは、アプリケーションを機能ごとに分割し、それぞれを独立した小規模なサービスとして構築する開発手法。

Go言語のシンプルで高いパフォーマンスと効率的な並行処理は、マイクロサービスを構築する上で大きな利点となります。

API(Application Programming Interface)とは、外部ソフトと機能を共有できるようにするインターフェイス。

アプリケーションやソフトウェアなどの機能を外部に公開して、ほかのソフトウェアと連携させるための仕組みです。

APIの安定性はシステムおよびサービス全体の安定性に直結します。

Go言語のような安定性が高く、メンテナンスや機能追加がしやすい言語を使うことで、安定したAPI運用を実現できるのです。

モバイル向けバックエンド開発

Go言語は、モバイル向けバックエンド開発にも使われています。

モバイル向けバックエンド開発とは、モバイルアプリのサーバー側(ユーザーからは見えない部分)の処理を担うシステムを構築すること。

多くのアプリはサーバーとの通信が必須であり、Go言語はこの部分の開発に適しているのです。

特に、Go言語にはクロスコンパイル機能が搭載されているので、マルチプラットフォーム開発において大きなメリットとなります。

マルチプラットフォーム開発とは、1つのコードベースで異なるOS(AndroidやiOSなど)で動作するアプリケーションを開発する手法。

ほかの言語の場合、WindowsやMacなどのOSやバージョンといった、実行環境との調整が必要になる場合があります。

一方Go言語には、クロスコンパイル機能があるため、OSやバージョン、プラットフォームなどを気にせず開発できるのです。

ただし、Go言語はあくまでバックエンドや共通ロジックの構築に利用され、モバイルアプリのUI(ユーザが見る・操作する部分)の開発には使われません。

IoT・組み込みシステム開発

Go言語はIoT・組み込みシステム開発にも使われることがあります。

IoT(Internet of Things)とは、家具や家電などをネットワーク経由で制御・管理するシステム。

IoTデバイスはリソースが限られがちですが、軽量で高速処理や並行処理を得意とするGo言語なら、その課題もクリアすることが可能です。

また、「Gobot(ゴーボット)」という、Go言語でIoT開発をするためのフレームワークもあります。

Gobotは、複数のデバイス間で相互通信できる機能を持つため、遠隔操作やセンサーによる情報収集を必要とするIoT開発に適しています。

ただし、Go言語は組み込み用途向けに設計されていません。

そのため、リアルタイム制御や極端なメモリ制約といった、一般的な組み込み用途には不向きです。

GO言語の将来性

シンプルさと高機能を両立するGo言語は、今後も高い需要が続くでしょう!

Google社内での利用拡大が続いていることも、その理由の一つです。

Google社製という信頼に加え、Googleの継続的なサポートと活発なコミュニティが、Go言語の長期的な発展を支えています。

また、Go言語はクラウドインフラやマイクロサービスの分野で圧倒的な強みを発揮するため、多くのエンジニアや開発現場に支持されています。

実際、Docker、Kubernetes、Prometheusといった、クラウドインフラを支える重要なツールの多くがGo言語で開発されているのです。

これらのツールは現代のシステム基盤に不可欠であり、Go言語の重要性を高めていると言えるでしょう。

さらにGo言語は、Webサービスやアプリケーションのバックエンド開発だけでなく、AIやIoTといった先端技術分野でも活用されています。

AIやIoTは、業務効率化や生産性向上といった企業の課題解決に向けて、今後も市場拡大が期待されます。

加えて、Go言語は現在もアップデートやフレームワークの開発が定期的に続けられています。

これにより、さらなるパフォーマンスの向上やクロスプラットフォーム対応の強化が期待でき、新たな活躍の場が広ろがる可能性もあるでしょう!

Go言語がオワコンと言われる2つの誤解

Go言語は安定した需要を維持していますが、一部のエンジニアからは「Go言語はオワコン」という声を聞くこともあります。

結論として、Go言語は決してオワコンではなく、クラウドインフラやマイクロサービスの領域で主力言語として重要な位置を占め続けるでしょう!

「オワコン」と言われる背景には、Go言語の以下の特徴が誤解されていることが挙げられます。

シンプル設計が「進化の遅さ」と誤解される

Go言語はシンプルと安定性を重視して設計されているため、ほかのプログラミング言語と比べると新機能の追加などが少ないです。

そのことが、一部のエンジニアに進化が遅いと誤解され、「オワコン」と言われてしまうのでしょう。

しかし、むしろGo言語は市場ニーズに合わせて進化を続けています。

クラウドネイティブ開発において独自のポジションを確立しており、ますます重要な位置を占めるようになっています!

特定の分野に強みを持つため「汎用性がない」と誤解される

Go言語はクラウドインフラやマイクロサービスの分野でよく使われており、ほかの分野でも限定的、あるいは特定の用途で使われることがあります。

ただし、フロントエンド開発、モバイルアプリ開発、ゲーム開発、機械学習・AIといった分野では、それぞれ主要な言語やフレームワークがあるため、Go言語が中心的な役割を担うことは少ないです。

そのため、Go言語をあまり使う機会がない一部のエンジニアから「Go言語はオワコン」などと言われてしまうのでしょう。

しかし、Go言語の市場シェアは着実に成長を続けています。

「Go言語はオワコン」と聞いて不安に思う方もいるかもしれませんが、実際には多くの企業が新規プロジェクトにGo言語を採用しているので安心してくださいね!

Go言語の基本的な書き方

ここからはGo言語の基本的な書き方として以下を説明します。

  • パッケージと標準入出力
  • 変数と定数
  • 関数
  • 制御構文(条件分岐・繰り返し)

ひとつずつ見ていきましょう。

パッケージと標準入出力

Go言語のプログラムはパッケージ(package)によって構成され、「import」を使うことで必要なパッケージをインポートすることが可能です。

実行可能なプログラムはmainパッケージに含まれ、その中のmain()関数からプログラムが実行されます。

また、Go言語では標準入力(キーボードからの入力)と標準出力(画面への出力)を扱うことが可能です。

主にfmtパッケージが標準入出力を扱うために利用されるため、コードには「import “fmt”」の1文が必要。

標準出力を使って情報を画面に表示するには、fmtパッケージのPrintlnやPrintfなどの関数を利用します。

基本構文
package main

import "fmt"

func main() {
    fmt.Println("Hello, Go!")
}

上記のコードで、標準出力に “Hello, Go!” と表示される。

package main・・・プログラムを実行可能なアプリケーションとして示す
import "fmt"・・・標準パッケージのfmtをインポートする
func main() { ... }・・・プログラムのエントリーポイント(開始地点)となる関数

Go言語の基本的な書き方はC言語などと同じく、ブロックの区切りに波括弧を使います。

また、ソースコードは通常「.go」という拡張子を持つのも特徴です。

変数と定数

Go言語で変数を宣言するにはvarキーワードを使い、型を明示する必要があります。

基本の書き方は「var 変数名 変数型」です。

ただし、初期値を同時に代入する場合は、型を省略することも可能。

varと型指定の代わりとなる短縮宣言:=を使えば、より簡潔に変数の宣言と初期値の代入ができます。この方法は、関数内でのみ使用可能です。

定数を宣言するにはconstキーワードを使います。文字列、整数、浮動小数点などの組み込み型を定数にでき、基本の書き方は「const 定数名 = 定数値」です。

Go言語でよく使われるデータ型は次のとおり。

整数型符号付き整数型:int, int8, int16, int32, int64
符号なし整数型:uint, uint8, uint16, uint32, uint64
※intとuintは、実行環境のCPUアーキテクチャ(32ビットか64ビットか)によってサイズが変わる。
浮動小数点型float32, float64
真偽値型bool (true, false)
文字列型string
rune型Unicodeコードポイントを表す型(int32の別名)
byte型uint8の別名

関数

Go言語で関数を定義するときは、funcキーワードを使います。

funcに続けて関数名、引数リスト、戻り値の型を記述し、波括弧 {} の中に処理を記述するのが基本です。

関数の基本構文
func  <関数名>([引数]) [戻り値の型] {    [関数の本体]}

引数には名前と型を記述し、複数ある場合はカンマで区切ります。

同じ型の引数は、まとめて記述することも可能です。

戻り値には型を記述します。

複数の値を返す場合は、()で囲んでカンマで区切りましょう。

引数や戻り値がない場合はそれぞれを省略してOKです。

制御構文

制御構文とは、プログラムの処理を条件によって変更したり、同じ処理を繰り返したりするための構文。

Go言語の主な制御構文には、条件分岐に使うif文とswitch文、繰り返しに使うfor文などがあります。

以下でそれぞれ見ていきましょう。

条件分岐

条件分岐では、条件式に基づいて処理を分岐させることができます。

if文は記述した条件式が真(true)になった場合に特定の処理を行う構文です。

else ifやelseと組み合わせることで、複数の条件を扱えます。

if文の基本構文
if 条件式 {
    // 条件が true の場合の処理
}

 //・・・一行コメントを記述するための記号で、後ろに書かれた文字はメモや説明として扱われる

Go言語のif文では、条件式を丸括弧 () で囲む必要はありませんが、波括弧 {} は必須です。

switch文は複数の条件分岐を簡潔に記述できます。

if文と同じく、switch文のブロック内で変数を宣言したり、初期化文を使ったりすることも可能です。

switch文の基本構文
switch 式 {
case 値1:
    // 値1に一致した場合の処理
case 値2:
    // 値2に一致した場合の処理
default:
    // どれにも一致しない場合の処理
}

switch文は条件式を省略して使えます。

上記の場合、各caseは真(true)になるかどうかに基づいて評価されます。

繰り返し

for文は繰り返し処理の構文です。

なお、Go言語のループ構造はfor文のみ。

ほかの言語に存在するwhileループはありませんが、for文で同様の処理を実現できます。

for文の基本構文
for 初期化文; 条件式; 更新文 {
    // 繰り返し処理
}

for文もif文と同じく、条件式を丸括弧 () で括らず、波括弧 {} が必須です。

Go言語のインストール方法

Go言語は公式サイトからダウンロードし、画面の指示に従うことで簡単にインストールできます。

基本のインストール手順
  • 公式サイトでOSに合ったパッケージをダウンロードする
  • ダウンロードしたインストーラーファイルを開く
  • 表示されるダイアログでインストール先を確認し、【Next】をクリック
  • 【Install】をクリックして完了

なお、Windowsの場合はインストーラーが自動的に環境変数を設定しますが、macOSやLinuxの場合は手動で設定が必要な場合があります。

インストールが完了したら、ターミナルでgo versionコマンドを実行し、Go言語のバージョンが表示されることを確認しましょう。

問題なく表示されたら、Go言語を使ってプログラミングできるようになります。

公式のチュートリアルサイト「A Tour of Go」も公開されているので、必要ならそちらも参考にしてみましょう。

入門者向けGo言語の学習方法

Go言語は学習しやすく、入門者におすすめの言語です。

学習方法には主に次のものがあります。

それぞれのメリット・デメリットをまとめたので、自分に合った学習方法を選びましょう。

学習方法メリットデメリット
入門書やネットの情報を活用した独学公式チュートリアルサイトが利用できる
レベル似合わせた書籍やWebサイトがある
学習費用を抑えられる
自分のレベルやペースに合わせて学べる
わからないことは自分で調べる必要がある
テキストや情報を自分で探す必要がある
モチベーション維持が難しく、挫折しやすい
スクールに通うorオンラインを受講基礎から応用まで一貫して学べる
プランやコースが豊富
講師に質問できる
効率的に学習を進められる
就職や転職の支援が受けられるケースもある
通いやすいスクールを探す必要がある
受講時間が決まっているケースが多い
費用がかかる

「勉強する時間がない…」「勉強したけど実際に開発するのは難しそう…」という場合は、Go言語を扱える企業への外部委託(アウトソーシング)を検討してみるのもおすすめ!

委託先の企業によって費用や納期は異なりますが、プロに任せることで理想やニーズに合ったシステムやサービスを得られるでしょう。

まとめ

最後にGo言語についておさらいしてみましょう。

特徴とメリットシンプルな記述
静的型付け言語
高速なコンパイルと実行速度
並行処理や並列処理が得意
安全性と効率性を両立
標準ライブラリが充実
クロスプラットフォームに対応
デメリットクラスベースの継承がない
例外処理がない
できることクラウドインフラ開発やCLIツール開発
マイクロサービス開発やAPI開発
モバイル向けバックエンド開発
IoT・組み込みシステム開発

一部では「Go言語はオワコン」といった声もありますが、Go言語は現在もクラウドインフラやマイクロサービス、バックエンド開発などで広く活用されています。

シンプルで扱いやすく、高速な処理や並行処理にも適していることから、今後もクラウドやバックエンドを中心に活用されることが期待されるでしょう。

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