Web広告とは?11種類の特徴やメリット・デメリット、運用方法を解説

Web広告

「Web広告」は、ビジネスを成長させるために欠かせない強力なツールです!

しかし、以下のような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

「これからWeb広告を始めてみたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」
「自社で運用できるリソースがない」

効果的に活用するには、Web広告の基礎知識を押さえておく必要があるでしょう。

そこで今回は、Web広告のメリット・デメリットをはじめ、主な種類や課金方式、失敗しないための運用ステップまで、初心者の方に向けて分かりやすく解説します!

Web広告の導入を検討している方、成果の出るWebサイト・システムと連携した広告運用を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

Web広告とは?

Web広告とは、Webサイトやアプリなどのインターネットメディア(媒体)に掲載・配信される広告全般の総称です。

他にも、「インターネット広告」「デジタル広告」「オンライン広告」と呼ばれます。

身近な例でいうと、GoogleやYahoo!などの検索結果に出てくる広告や、普段見ているSNS、動画サイト、ニュースアプリなどの広告枠に表示されるものがWeb広告に該当するでしょう。

インターネットは人々の日常生活における最大の情報源であることから、Web広告は自社の商品やサービスを宣伝する上で欠かせないマーケティング手段の1つと言えます!

実際、日本の広告費のデータでも、Web広告費がテレビメディアの広告費を大きく上回っており、多くの企業がWeb広告に力を入れているのです。

配信の手法もどんどん進化しているため、Web広告の導入はビジネスを成長させるための強力なツールとなってくれるでしょう。

Web広告のメリット

ここからは、Web広告を導入するメリットを4つ紹介します。

メリット①細かいターゲティングができる

Web広告の最大の強みは、「どのような人に・いつ・どのような広告を届けるか」といった、細かな設定(ターゲティング)ができる点です。

具体的には、以下のような項目を組み合わせて配信対象を絞り込むことができます。

  • 年齢・性別
  • 居住地域や現在地
  • ユーザーの趣味嗜好・興味関心
  • 検索しているキーワード
  • 過去に自社のWebサイトを訪れた人のデータ etc…

テレビや新聞などの「マスメディア広告(マス広告)」は、日本全国の幅広い層に向けて一斉に情報を届けるのが得意です。

一方、Web広告は「自社の商品やサービスに興味を持ってくれそうな人」をピンポイントで探してアプローチするのが得意な仕組みになっています。

無駄なコストを抑えながら親和性の高いターゲットへ的確にアプローチできるため、高い費用対効果を実現しやすいのが魅力です!

メリット②少ない広告費で始められる

Web広告はマス広告に比べ、圧倒的に少ない費用からスタートできるのもメリット!

媒体によって異なりますが、マス広告とWeb広告の費用目安は以下の通りです。

媒体費用相場(制作費含む)費用の決まり方・特徴
テレビCM100万円〜数千万円放送する地域・時間帯・番組・期間で大きく変動する
ラジオ広告10万円〜100万円マス広告の中では比較的安価で、リピート放送しやすい
新聞広告50万円〜2,000万円掲載する「面のサイズ」と「全国紙か地方紙か」で決まる
雑誌広告30万円〜200万円発行部数・雑誌の知名度・掲載ページ(表紙裏など)で決まる
Web広告5万円〜数百万円予算の上限を広告主が自由に設定・コントロールできる

マス広告に枠を出そうとすると、数十万円〜数千万円、場合によってはそれ以上のまとまった初期費用が必要です。

一方Web広告には、クリック回数に応じて料金が発生する「クリック課金」など、無駄のない課金システムが用意されています。

さらに、1日の予算上限を柔軟にコントロールできるため、予期せぬ高額請求が発生する心配もありません!

予算が限られる中小企業や、初めて広告を出す小規模なビジネスでも、数万円程度のスモールスタートで市場の反応を確認できます。

予算や上限額はリアルタイムで調整できるため、コスト管理がしやすいのも安心できるポイントでしょう。

初月は低予算で取り組み、手応えを見極めつつ段階的に投資を拡大していく進め方がおすすめですが、「最初の設定で失敗して予算を無駄にしたくない」と、最初から信頼できるシステム会社やWeb制作会社へ相談・外注する企業も増えていますよ。

メリット③広告効果の測定、改善が行いやすい

Web広告は、「配信した広告にどれほどの効果があったのか」を詳細なデータで可視化できます。

専用の管理画面から、広告の表示回数・クリック数・コンバージョン(契約や商品購入など目的の達成)の件数などを、ほぼリアルタイムで確認することが可能です!

対してマス広告は、「どのくらいの人が広告を見て行動に移したのか」を厳密に測定するのが難しく、効果が見えづらいという側面があります。

さらに、一度出稿したテレビCMや看板などの内容を変更するには、莫大な時間とコストがかかってしまうのです。

Web広告なら、配信の途中であっても「広告の文章やバナーのデザインを差し替える」「ターゲットの設定を微調整する」といった変更が、いつでも柔軟に行えます!

メリット④短期間で効果を得られる

マス広告に比べ、Web広告は「即効性」が期待できるのもメリット!

というのも、Web広告は必要な手続きや媒体の審査をクリアすればスピーディーに出稿でき、配信開始直後からユーザーの反応をチェックできるため、短期間で成果につながりやすいのです。

また、Web上であれば「広告をクリックした瞬間に商品の購入ページや申し込みフォームへ直接案内する」といった導線が作れます。

ユーザーの気持ちが動いた瞬間を逃さず、すぐにアクションを促せるのはWeb広告の強みです!

特に、すでにそのジャンルに興味を持っている「購買意欲の高い層」を狙って配信すれば、より短期間で成果につなげられるでしょう。

ただし、この即効性を最大限に活かすためには、広告をクリックした後に表示される「Webサイト(LP:ランディングページ)の使いやすさ」や「購入システムの動線」がスムーズであることが絶対条件です。

よって、広告の運用だけでなく、Webサイトやシステム構築のノウハウをあわせ持つプロへ、トータルで相談・外注する企業が多いと言えます。

Web広告のデメリット

「デメリット」と言うと少し語弊がありますが、Web広告の導入を成功させるには、事前に知っておくべきいくつかの注意点が存在します。

デメリット①成果を出すには知識やノウハウが必要

Web広告は「誰でも簡単に効果が出せる」というものではありません。

特に自社運用する場合は、専門的な知識や最新のノウハウが求められます。

現在のWeb広告は、AIによる自動運用が主流です。

そのため、かつてのような「細かな手動設定のスキル」よりも、「AIに正しく学習させるための正確なデータ計測設定(システム連携)」や「AIのパフォーマンスを最大化させるための高品質なバナー・動画の準備」といった、より高度な専門知識が必要不可欠になっているのです。

これらを独学で網羅することは難しく、未経験の担当者がゼロから実践で身につけようとすると、成果が出るまでに多大な時間と広告費を無駄にしてしまうリスクがあります。

また、社内で人材を育成する場合も、相応のコストとリソースがかかるでしょう。

そのため、社内にノウハウがない場合は、最初からプロに外注するのが最も安心で確実な近道です。

デメリット②分析に基づく改善が必要

Web広告は「出稿したら終わり」ではなく、定期的な「効果測定・分析・改善」のサイクルを回し続けなければなりません!

メリットである「効果測定が行いやすい」という点は、裏を返せば「それだけ取得できるデータが膨大である」ということでもあります。

管理画面に並ぶたくさんのデータから「どこをどう改善すれば成果が上がるのか」を多角的に読み解くには、やはり専門的な分析力が求められるでしょう。

さらに、Web広告の業界は技術の進化やプライバシー保護に関するルールの変更、ユーザーの行動変化などにより、トレンドの移り変わりが非常にスピーディーです。

昨日まで成果が出ていた設定が、配信システムのアップデートによって急に通じなくなる、といったケースも珍しくありません。

そんな中で成果を出し続けるためには、常に最新のトレンドを抑えておくことも大切です。

デメリット③競合が多いと単価が高額になるケースがある

多くの企業が出稿を希望する人気のジャンルやキーワードは、広告の配信単価(1回のクリックや表示で発生する費用)が高額になりやすいです。

例えば、「転職」「ダイエット」「不動産」といった、多くのユーザーが検索し、ビジネスとしての需要も高いキーワードやターゲット層には要注意!

コストを抑えながら高い費用対効果を実現するためには、以下のような戦略的な工夫が必要です。

  • 競合が少ない「ニッチなキーワード」や「より絞り込んだターゲット」を狙う
  • 広告の「品質(バナーの見やすさや、文章の分かりやすさ)」を向上させ、検索エンジンやSNSのシステムから高く評価されるようにする

人気の高い王道のキーワードやターゲットだけで勝負しようとすると、予算がいくらあっても足りなくなってしまいます。

自社の予算規模に合わせ、どこを狙えば費用対効果が最も高くなるかを、慎重に見極めながら運用していくことが大切です!

Web広告の種類

Web広告にはさまざまな種類があり、特徴や仕組みが異なります。

それぞれに強みがあるため、予算を無駄にせず最大の効果を得るには、最適な種類を選ぶのがポイントです!

そこでここからは、代表的な11種類を紹介します。

各種類の特徴を理解した上で、自社に合ったWeb広告を選びましょう。

種類①リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、ユーザーがGoogleやYahoo!などで検索したキーワードに連動して、検索結果ページの上部と下部に表示されるテキスト形式の広告です。

参考媒体Google
Yahoo!
課金方式クリック課金
費用相場月額20万円〜約50万円
初期のテスト運用なら月額3万円〜10万円からスタート可能
メリットユーザーの検索意図に合わせた、的確なターゲティングができる
出稿から短期間で効果が得られやすい
基本的には「広告文(文字)」を準備するだけで、すぐ配信できる
デメリット人気のキーワードは高額になる

種類②ディスプレイ広告(バナー広告)

ディスプレイ広告は「バナー広告」とも呼ばれ、ニュースサイトやブログ、アプリなどの広告枠に表示される広告のことです。

参考媒体Google
Yahoo!
課金方式クリック課金
インプレッション課金
費用相場月額約20万円〜約50万円
初期のテスト運用なら月額5万〜10万円からスタート可能
メリット写真や動画によってビジュアルも訴求できる
1度の出稿で無数のWebサイトやアプリへ同時に配信できる
商品やサービスの認知度を一気に高めやすい
デメリット同じ広告が何度も表示されることで、ユーザーに嫌悪感を持たれてしまうこともある

種類③リターゲティング広告(リマーケティング広告)

リターゲティング広告(Googleではリマーケティング広告)は、過去に一度自社のWebサイトを訪れたことがあるユーザーに対して、再度広告を表示して再訪問を促す手法です。

参考媒体Google
Yahoo!
Meta(Facebook/Instagram)
課金方式クリック課金
インプレッション課金
費用相場月額20万〜50万円
初期のテスト運用なら月額3万〜5万円からスタート可能
メリット一度は自社の商品やサービスに興味を持ってくれた人を狙えるため、高いコンバージョン(購入や問い合わせ)につながりやすい
ユーザーが他のWebサイトやSNSを見ているときに、バナーや広告枠を通じて効率的に再アプローチができる
デメリット繰り返し広告を表示させるため、「しつこい」「追跡されている」とネガティブな印象を与える恐れがある

種類④ネイティブ広告(インフィード広告)

ネイティブ広告(記事の間などに表示されるものはインフィード広告)は、ニュースアプリやWebサイトの記事一覧、SNSのタイムラインなどに、周囲のコンテンツやデザインと同じような見た目で自然に溶け込む形で表示される広告です。

参考媒体Yahoo! 
SmartNews
Gunosy
課金方式クリック課金
インプレッション課金
費用相場月額30万〜50万円
初期のテスト運用なら月額5万〜10万円からスタート可能
メリットメディアの閲覧を邪魔しないので、ユーザーへストレスを与えにくい
他の記事やニュースを読む流れのまま、自然にクリックされやすい
画像や動画、記事のようなテキスト形式など、メディアに合わせたさまざまな形で掲載できる
デメリット記事に溶け込む仕組みだからこそ、「PR」や「広告」という表記を明示しないと、ユーザーが「騙された」とネガティブな印象を持つリスクがある

種類⑤記事広告(タイアップ広告)

記事広告は「タイアップ広告」とも呼ばれ、有名なメディアと連携し、そのメディア内の1つの「特集記事(PR記事)」として自社の商品やサービスを紹介してもらう広告です。

参考媒体NewsPicks
日経電子版
マイナビウーマン
課金方式PV(閲覧数)保証型課金
掲載期間保証型(固定費型)
費用相場1記事あたり150万円〜500万円以上
メリット掲載先である大手メディアの信頼性や知名度を活用できる
広告感がなく、Webメディア内のコンテンツとして読んでもらいやすい
取材などを通じて詳しい情報(開発秘話や専門的な強み)を詰め込めるため、他社との差別化がしやすい
デメリット広告主と媒体(メディア)が協力して作成するため、時間・労力・コストがかかる

種類⑥SNS広告

SNS広告とは、SNSのタイムラインや、おすすめの投稿欄などに表示される広告で、幅広い目的・ターゲットに適している万能広告です。

参考媒体Instagram
X
TikTok
LINE
課金方式クリック課金
インプレッション課金
視聴課金
エンゲージメント課金
費用相場月額20万〜100万円以上
初期のテスト運用なら月額5万〜10万円からスタート可能
メリットSNSの高い拡散性を活かせる
目的に応じて媒体や表示形式を柔軟に選択できる
ユーザーの興味関心や行動データに基づく精度の高いターゲティングが可能
デメリット各SNSによって利用しているユーザー層(年齢層や目的)が大きく異なるため、自社のターゲットに合った適切なSNSを見極めて選定する必要がある

種類⑦アフィリエイト広告(成果報酬型広告)

アフィリエイト広告は「成果報酬型広告」とも呼ばれ、アフィリエイター(ブロガーやインフルエンサーなど)が運営するWebサイトやSNSなどのメディアで、自社の商品やサービスを紹介してもらう広告です。

主な経由窓口(ASP)A8.net
バリューコマース
課金方式成果報酬型
費用相場月額15万〜50万円以上
初期のテスト運用なら月額5万〜10万円からスタート可能
メリット成果報酬型のため費用対効果が高い
アフィリエイターの影響力を活用できる
「第三者による紹介」という形なので売上に直結しやすい
デメリットシステム(ASP)を利用するための月額基本料(月々4万〜5万円ほど)が、成果の有無に関わらず固定で発生する

種類⑧リワード広告

リワード広告とは、スマホアプリ内などで「動画広告を最後まで視聴する」「アプリをインストールする」といった条件をクリアしたユーザーに対して、アプリ内で使えるアイテムやポイントなどの報酬(リワード)を付与する仕組みの広告です。

主な出稿窓口Google広告
Meta広告(Meta Audience Network)
課金方式インプレッション課金
視聴課金
費用相場月額50万〜300万円以上
初期のテスト運用なら月額20万〜30万円からスタート可能
メリット報酬が発生するので閲覧されやすい
報酬を提供するため、広告に対して嫌悪感を持たれにくい
デメリット「報酬目当て」が一定数存在し、成果につながりにくい

種類⑨動画広告

動画広告とは、動画配信プラットフォーム・SNS・Webサイト・アプリ内で表示される、映像を使った広告のことです。

参考媒体YouTube
Instagram
TVer
課金方式クリック課金
インプレッション課金
視聴課金
掲載期間保証型課金
費用相場月額30万〜200万円以上
初期のテスト運用なら月額10万〜20万円からスタート可能
メリット映像と音でインパクトを与えやすく、記憶に残りやすい
テキスト広告に比べ、多くの情報を伝えられる
ユーザーがクリックしなくても動画が自動再生される
デメリット動画の制作には時間とコストがかかる

種類⑩メール広告

メール広告とは、多くの会員を抱える他社のニュースサイトや情報メディアが発行する「メールマガジン(メルマガ)」の広告枠を買い取り、電子メールで自社の商品を紹介してもらう広告です。

参考媒体マイナビニュース
OZmall
ITmedia
課金方式配信数連動型(通数課金)
クリック課金
一括固定費型
費用相場月額5万〜50万円
初期のテスト運用なら月額5万〜10万円からスタート可能
メリット他と比べ入稿から配信までの手間や期間を短縮しやすい
急なキャンペーンやセールなどにも対応できる
メディアを信頼して購読している特定の会員層へダイレクトに届く
デメリットユーザーがメールを「開封」してくれないと広告を見てもらえない

種類⑪音声広告(デジタルオーディオ広告)

音声広告(デジタルオーディオ広告)とは、主にインターネットラジオや音楽配信サービスのようなWeb上の音声媒体で配信される音声形式の広告です。

参考媒体Spotify
radiko
Voicy
課金方式インプレッション課金
視聴課金
費用相場月額30万〜100万円以上
初期のテスト運用なら月額10万〜25万円からスタート可能
メリット作業中や移動中など、「ながら聞き」のユーザーにもアプローチできる
スキップされにくいため、最後まで聴いてもらえる
ユーザーの画面操作を妨げないため、比較的ストレスを与えにくい
デメリット「ながら聞き」のユーザーは、すぐにアクションを取れない状況にあることが多い

Web広告の3つの運用体制

Web広告の運用体制には、主に以下の3つのスタイルがあります。

運用体制①インハウス化(内製化)②代理店運用③伴走型コンサルティング
概要自社のスタッフのみですべての運用を行う専門の制作会社や代理店に実務を丸投げするプロのサポートを受けながら将来の内製化を目指す
メリット商品理解の深い人が運用できる
社内にノウハウが蓄積される
外部への手数料がかからない
未経験でも本格的な運用ができる
プロが運用するため早期に成果を狙える
自社の本業(コア業務)に集中できる
自社運用の手順をプロが支援してくれる
設定ミスや予算の浪費リスクを防げる
自社の作業の確認役になってくれる
デメリット十分な社内リソース(人手)が必要
人材の採用や教育に手間がかかる
ノウハウがないと成果が出るまで膨大な時間とコストがかかる
毎月の運用手数料が発生する(広告費の20%前後が目安)
社内に運用のノウハウが溜まりにくい
実務の「丸投げ」はできない
毎月のコンサルティング費用(月額固定費)が発生する

自社の予算や社内リソース、事業のフェーズに合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。

Web広告の主な課金方式一覧

Web広告は種類によって課金方式が異なりますが、費用対効果を高めるためにも、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

そこで、ここからは代表的な課金方式6つを紹介します。

課金方式①クリック課金型(CPC)

クリック課金(CPC:Cost Per Click)とは、ユーザーがWeb広告をクリックした回数に応じて費用が発生する課金方式です。

「広告がクリックされた時の実際のクリック単価×クリックされた回数」で広告費が決まります。

1クリックあたりの単価は、ライバル企業との競争状況やターゲティング、広告の品質などによって常に変動しますが、一般的には数十円〜数千円が相場です。

ユーザーを自社のWebサイトや商品ページへ効率よく「誘導(アクセス)」させることを目的にする場合に適しています。

広告が画面に表示されただけでは費用が発生せず、広告に興味を持ってクリックしてくれた意欲の高いユーザーだけにコストをかけられるため、広告費を無駄なく使えるのがメリットです!

課金方式②インプレッション課金型(CPM)

インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)とは、Web広告が画面に1,000回表示(インプレッション)されるたびに費用が発生する課金方式です。

1,000回表示あたりの単価は、配信する媒体やターゲットによって変動しますが、一般的には数十円〜数千円が相場となっています。

あらかじめ設定した予算の上限に合わせて配信されるため、予算計画が立てやすく、大規模なプロモーションを展開する際にも活用しやすいでしょう。

設定した予算の中で、1回でも多く画面に広告を表示させるようにシステムが動くため、新商品やサービスの認知度を一気に広げたいときに適しています。

また、クリック課金とは異なり「何回クリックされても費用が変わらない」という特徴があるため、ユーザーの興味を惹くクリック率の高い広告(バナーなど)を用意できれば、1クリックあたりのコストを大幅に抑えられてお得になるのがメリットです!

課金方式③成果報酬型(CPA)

成果報酬課金(CPA:Cost Per Acquisition/Cost Per Action)とは、商品の購入や会員登録、アプリのインストールといった、ユーザーが特定の行動を起こした(成果が発生した)ときに初めて費用が発生する課金方式です。

費用対効果を厳密に管理しながら、売上や会員数を増やしたいときに向いています。

広告主が求める具体的な成果(CV:コンバージョン)に対してのみ費用を支払う仕組みのため、成果に繋がらない無駄なコストを最小限に抑えられるのがメリットです!

課金方式④視聴課金(CPV)

視聴課金(CPV:Cost Per View)とは、動画広告の再生回数や視聴時間に対して費用が発生する課金方式です。

代表例としてはYouTubeの動画広告などが挙げられ、1再生あたり2円~20円程度が相場となっています。

具体的な課金の基準(カウントされる条件)は配信するメディアによって異なります。

例えば、「動画が一定時間(数秒〜30秒以上など)視聴されたら課金される」という場合もあれば、「最後まで視聴された場合にのみ課金される」というケースもあります。

設定された時間に達する前にユーザーが動画をスキップした場合には、費用が発生しないのが一般的です。

文章や画像だけの広告よりも、動画広告のほうが深いメッセージを届けられるので、商品やサービスの魅力をしっかり伝えたい場合に有効ですよ!

課金方式⑤掲載期間保証型課金(CPD)

掲載期間保証型課金(CPD:Cost Per Day)とは、特定のメディアの広告掲載場所と期間をあらかじめ指定して、枠を買い取る課金方式です。

「期間保証型」や「保証型」と呼ばれることもあります。

1日・1週間・1か月など、期間単位で料金が設定されており、枠の規模やメディアの知名度によって数万円〜数百万円以上が相場です。

他の課金方式が運用をスタートしてから費用が決まるのに対し、掲載期間保証型は事前に広告費が決まっているのが特徴。

広告の掲載位置と期間が保証されるため、大規模なキャンペーンや新商品のロケットスタートなど、短期間で一気に認知度を高めたい場合に適しています。

アクセスの多い人気メディアの目立つ枠を一定期間独占して、多くのユーザーに見てもらえるのがメリットですよ!

課金方式⑥エンゲージメント課金(CPE)

エンゲージメント課金(CPE:Cost Per Engagement)とは、SNS上での「クリック・シェア・フォロー」といった、指定のアクション(エンゲージメント)をユーザーが起こしたときに費用が発生する課金方式です。

1エンゲージメントあたりの単価は、ターゲットの絞り込みや競合の多さによって変動しますが、一般的には数十円〜数百円程度が相場となっています。

主にSNS広告で多く採用されており、自社の投稿をタイムライン上で拡散させたい場合や、多くのユーザーに認知してもらいたい場合に最適です。

ユーザーが関心を示して特定のアクションを起こさない限り、広告が出ても費用は発生しないため、無駄なコストを抑えながら効果的なアプローチができます!

Web広告の効果的な運用方法とポイント

ここからは、Web広告の運用の流れと、成果を出すためのポイントを紹介します!

運用初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

STEP1:目的とターゲットを明確にする

最適な広告の種類を選ぶためにも、最初にWeb広告を出稿(運用)する「目的」と「ターゲット」を明確にしておくことが大切です。

Web広告の目的の例としては、以下のものが挙げられます。

  • 認知拡大
    • まだサービスや商品を知らない層へ、広く存在を知らせる
  • ブランディング
    • 世界観や信頼性を伝え、競合との差別化やイメージ定着を図る
  • 興味関心
    • ユーザーの「気になる」を掘り起こす
  • 購買意欲の向上
    • 比較・検討させて、購入したい気持ちを高める
  • 新規顧客獲得
    • 今まさに欲しがっている人や、効率よく会員・ユーザーになってくれる人を獲得
  • リピーター獲得
    • 過去の購入者や接点がある人に、再度購入を促す

ターゲットは「年齢・性別・地域・興味関心・趣味・ユーザーの具体的なニーズや悩み」などの属性を具体的に設定することで、広告の精度が上がるでしょう。

なお、ターゲットは自社の商品やサービスに対する興味・関心の度合いに応じて、以下の4つに分類するのが一般的です。

  • 無関心層:ほとんど知らない、現時点では興味がない
  • 潜在層:悩みやニーズはあるが、まだ自社の商品やサービスの存在を知らない
  • 顕在層:商品やサービスをすでに知っている・見たことがある・自分で検索したことがある
  • 顧客層:商品やサービスを利用したことがある既存顧客・リピーター

STEP2:目的・ターゲット・予算に合わせて種類を選ぶ

目的やターゲットが決まれば、「適したWeb広告の種類や出稿先の媒体」の候補も自然と絞られてきます。

とはいえ、「選択肢が多すぎて、どれを選べばいいかわからない…」という初心者の方も多いでしょう。

そこで、「目的」「ターゲット」「予算」の3点から、今回紹介した11種類を分類しました。

目的

それぞれの目的に適したWeb広告の種類は以下の通りです。

  • 認知拡大・ブランディング
    • ②ディスプレイ広告 / ⑤記事広告 / ⑥SNS広告 / ⑦アフィリエイト広告 / ⑧リワード広告 / ⑨動画広告 / ⑪音声広告
  • 興味関心
    • ②ディスプレイ広告 / ④ネイティブ広告 / ⑤記事広告 / ⑥SNS広告 / ⑧リワード広告 / ⑨動画広告
  • 購買意欲の向上
    • ①リスティング広告 / ②ディスプレイ広告(特定のターゲットを狙う場合) / ③リターゲティング広告 / ④ネイティブ広告 / ⑤記事広告 / ⑥SNS広告 / ⑦アフィリエイト広告 / ⑨動画広告 / ⑩メール広告
  • 新規顧客獲得
    • ①リスティング広告 / ③リターゲティング広告 / ⑥SNS広告 / ⑦アフィリエイト広告 / ⑧リワード広告(アプリDLなど) / ⑨動画広告
  • リピーター獲得
    • ③リターゲティング広告 / ⑥SNS広告(既存顧客データを活用した配信) / ⑩メール広告

ターゲット

それぞれのターゲット層に適した種類は以下の通りです。

  • 無関心層
    • ②ディスプレイ広告 / ⑥SNS広告 / ⑧リワード広告 / ⑨動画広告 / ⑪音声広告
  • 潜在層
    • ②ディスプレイ広告 / ④ネイティブ広告 / ⑤記事広告 / ⑥SNS広告 / ⑦アフィリエイト広告 / ⑧リワード広告 / ⑨動画広告 / ⑪音声広告
  • 顕在層
    • ①リスティング広告 / ③リターゲティング広告(自社サイト訪問歴に基づく配信) / ④ネイティブ広告 / ⑤記事広告 / ⑥SNS広告 / ⑦アフィリエイト広告 / ⑨動画広告 / ⑩メール広告
  • 顧客層
    • ③リターゲティング広告 / ⑥SNS広告 / ⑩メール広告

予算

予算に適した種類は以下の通りです。

  • 少額の予算(数万〜数十万円/月)
    • ①リスティング広告 / ②ディスプレイ広告 / ③リターゲティング広告 / ④ネイティブ広告 / ⑥SNS広告 / ⑨動画広告(簡易制作の場合) / ⑩メール広告
  • ある程度の予算(数十万〜数百万円/月)
    • ①~⑪すべての種類
  • 高額の予算(数百万円〜/月)
    • ①リスティング(競合の多いビッグワード) / ②ディスプレイ(主要メディアの広告枠買い切り) / ⑤記事広告(大手メディアでのタイアップ) / ⑥SNS(全国規模のキャンペーン) / ⑧リワード(大量のアプリダウンロード数を一気に確保する場合) / ⑨動画(高品質CM制作+大量配信) / ⑪音声(大手プラットフォーム独占枠)

上記はあくまで、「その種類が持つ本来の強みを発揮しやすい」という基準で分類しています。

ビジネスモデルによっては他の組み合わせで使えるケースもあるため、自社の予算に合わせて柔軟に検討してみるのがおすすめですよ!

STEP3:クリエイティブを作成する

広告業界でいう「クリエイティブ」とは、配信される広告の素材(画像・動画・テキストなど)を指します。

クリエイティブは広告の成果に直結するので、ターゲットの興味を引くような、わかりやすく魅力的な内容にしましょう!

また、クリエイティブ作成で重要なのは、ユーザーの行動や心理をしっかりと理解することです。

異なるパターンのクリエイティブを複数用意して同時に配信し、AIに自動で効果を比較検証させる手法が一般的ですよ。

STEP4:効果を測定して改善を繰り返す

Web広告は、詳細な配信データを可視化しやすく、柔軟に分析・改善を行えるのが大きなメリットです。

このメリットを最大限に活かして成果を上げていくためにも、広告を出稿した後は定期的に効果測定を行い、課題を見つけて改善と最適化のサイクルを回していきましょう。

効果を正しく測定するためには、広告の目的に応じた適切な「KGI」と「KPI」の設定が重要です。

  • KGI:達成したい最終的な目標(売上高や問い合わせ数など)のこと
  • KPI:KGIを達成するために必要な中間目標(ステップ)のこと

KPIの具体的な例としては、「クリック率」や「コンバージョン率」、そして支払った広告費に対してどれだけ売上が上がったかを表す「広告費用対効果(ROAS)」などが挙げられます。

まずは広告媒体の管理画面に並ぶ指標を正しく読み解き、計測設定をしっかりと行った上で、プロのアドバイスなども参考にしながら改善を進めていくのがおすすめですよ!

まとめ

Web広告は、適切な種類を選んで正しく運用すれば、高い費用対効果が期待できるマーケティング施策と言えるでしょう。

Web広告の運用を成功させるポイントは、明確な目的設定とターゲットの理解です!

また、出稿後は効果測定と改善を繰り返し、柔軟に戦略を調整することも大切です。

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